【書評】神・時間術

書評ゼロ秒思考,ワーキングメモリー,時間術,書評

海外に赴任してすでに4年ほど経ちますが、まさに仕事に追われているなぁと思います。

次から次へと対応しなければいけないことが増え、仕事がたまっていき、家に帰るのも遅くなる。

自分で自由に使える時間が減っていけば語学の勉強や自分の趣味の時間が取れなくなります。将来への自己投資は後回しになってしまいます。

会社とかもそうだと思いますが、将来に向けた種まきをしっかりとやらないといつの間にか規模を維持できなくなるのではないでしょうか。

こういう状況を打破するために時間当たりのアウトプットを増やして仕事のスピードを高めるのが一つの方法だと思いますが、何か良い方法はないでしょうか。

集中できる時間帯

今回はご紹介する「神時間術」は精神科医の樺沢紫苑さんが「脳科学に基づく集中力の使い方」と「アメリカ仕込みの時間術」を掛け合わせて生産性を高めようという本です。

一言でまとめると、日々のタスクをより速く終わらせて自分が楽しいと思える時間を増やしていこうという趣旨になっています。

そのためにはどうするのか。まずは脳科学的に集中できる時間に集中しなければできない仕事を片付けるという方法。

いろいろな本に書かれていますが、やはり脳が集中できるのは朝、午前中だそうです。

読書や勉強は夜帰って来てからやろうとする人が多いのではないかと思いますが、夜は脳がもっとも疲れている状態。

こういう状態で集中しなければいけない事をこなすのは効率が上がらないようです。

言われてみれば当たり前なのですが、そのため朝や午前に集中しなければいけない仕事をやるようにします。

私も仕事が終わって帰ってからブログの更新や語学勉強をしようとしていました。朝型の生活にするというのはこういう点でもメリットがあるんですね。

集中を乱すもの

集中できる時間帯に集中が必要な仕事をすると効率が上がるという事ですが、集中を乱してしまう事があるとさすがに効率は上がりません。

メールや誰かからの問い合わせもそうです。

他にも「あれやったっけな?」とか「あれをやってからあれをやって・・・」という思考も集中を乱します。

ずっと頭の中で段取りを考えている状態だと集中できる精神的体力(ワーキングメモリー)を消費してしまい、そのあとが続かなかったり、そのタスクを忘れてしまったり。タスクを忘れるのが怖いから「やはり新しいタスクからやろう」と考えてしまうと目の前の集中しなければいけない仕事も進まなくなってしまいます。

このように仕事を邪魔するようなものがあればそれを排除し、集中できる環境を作っていくことも大事だと言います。そのための方法も本書には書かれています。

私が注目したのは「思っている事を書き出す」という方法。

ゼロ秒思考などでも紹介しましたが、”書き出す”という方法はいろいろな本で書かれているんですよね。

私も頭がごちゃごちゃして来たらA4の紙を取り出して頭に浮かぶ事を書き出して、その中でやらなければいけない事をToDoリストにするようにしました。

そうすると安心感が生まれるのか目の前の仕事に集中できるようになります。この方法は私も効果を実感しているのでオススメです。

積極的に自分の働き方をコントロールする。

他に脳が疲れた時にその疲れをリセットする方法なども書かれています。
お昼寝や運動。さらには夜の睡眠も。

具体的にどうすれば良いのかも各章で書かれていますが、まとめると「集中できる時間に集中できるようにする」という事だと思います。

集中するのに向いている時間は限られている。その時間で集中できるように疲れをしっかりとリセットして、邪魔をなくす。1日の生活の流れをトータル的にコントロールして生産性を上げる。

効率を上げる事でタスクをこなす時間を短くしていく。

そして空いた時間は自分が楽しいと思える事に使う。

今の時代は十数年前に比べて処理しなければいけない仕事量が増えているのではないかと思います。さらにこの先、AIなどいろいろな技術革新、長寿命化により我々の生き方がどんどん変わっていくと言われています。

この本を読んで、そういう時代だからこそ、この本に書かれているような方法で自分の働き方を積極的にコントロールしていくことが大事になっていくのではないかなぁと思いました。

iBooksはこちら→神・時間術

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