【書評】戦略の本質

書評ストレングスファインダー,ビジネス書,戦略

戦略というとビジネスやスポーツで語られるようなイメージがあります。

さらに社長や監督など組織のトップの人間が考えるものというイメージもあると思います。

しかし、最近「ライフシフト」という書籍がベストセラーになったり、Beingという言葉もが、自分の人生をどのように生きていくのか、人生の戦略を考えるべきという風潮が広まっているように感じます。

自己啓発本などでは目標や計画を立てる重要性のようなものが多く語られていますが、これも戦略があって立てられるものでしょう。

しかし、戦略を考えるというのは馴染みがない人も多いと思いますが、どのように考えればいいのでしょうか。

良い戦略とは

そもそも、良い戦略とはどんな戦略でしょうか。

今回ご紹介する「戦略の本質」ではその特徴を2点上げています。

一つは負けないこと。

本書の中では野球を例にその真意を説明していますが、ホームランバッターは相手の失敗を見逃さないそうです。

逆に言うとミスをすると打たれる。

つまり負けると言うのは自滅することであり、相手が自滅するのを待てる方が勝つということです。

もう一つの特徴はその場その場で修正していくこと。

戦略というのは相手あっての相対的なもの。相手の出方に応じて自分の戦い方も変えていかないと勝ち率はどんどん下がっていくといいます。

かつての成功パターンに縛られるなとよくビジネス書で出てきますが、それも相手によって戦略を変えていかないとだめだということですね。

強いところから広げていく

この二つの良い戦略の特徴を踏まえてどのように戦略を立てていくか。

本書ではBtoB、BtoCなど場合に分けて解説されていますが、その中でも強い部分から広げていくという考え方が人生の戦略を考える上では重要だと感じました。

いきなりなんのノウハウもないのにハンバーガー屋さんを開いてもうまくいくとは思えません。

強いところから広げて成功した例も本書の中では書かれていますが、ひとつが富士フイルム。

言わずと知れたカメラのフィルムの会社ですが、今では医療用機械や化粧品など有名です。これも富士フイルムが持っていた自社の技術を元に違う分野に攻めていった結果です。

自社の強みを中心にして違う分野に調整した時にもしダメでもまた自分の強みの分野(ホーム)に戻って来れば体制を立て直せますので負けない戦略と言えますし、状況を見ながらダメなら撤退、行けそうならさらに攻めるという戦略を修正していくこともできます。

楽しい時間を過ごす

ビジネス書ではとりあえずやってから考えろ、始めることが大事と言われています。

しかし、本書の言うようにいきなりノウハウのない飛び地で何かを始めるのは負ける戦を始めるようなもので無謀でしかありません。

自分の性格やこれまで仕事のなどを通して培ってきたものから強みはなんなのか分析してそれを活かしながら何かを始めた方がいいということだと思います。
(自分がもともと持っている強みについてはストレングスファインダーが使えそうです。)

初めの一歩を踏み出すために必要なものは勇気ではなく、安心感だと思います。安心感を生むために必要なものは負けない戦略なのではないかと思いました。

iBooksはこちら→戦略の本質

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