【書評】すごい物理学講義

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とにかくすごい世界があるんだなぁと。

量子力学、相対性理論など名前は誰もが聞いたことがあると思います。

私も内容はほとんど理解できていないのですが、こういう専門的な内容も知識として知っておいた方が良いと思ったので今回ご紹介するこの本を取ってみました。

内容は全然理解できなかったんですが、文章の書き方が物理を扱っている本ではなく、どこか文学的な書かれ方がしていたので、量子力学や相対性理論ががとても神秘的で綺麗なもののようなイメージを持ちましたw

まるで小説のような専門書

今回ご紹介する「すごい物理学講義」は難しいイメージのある相対性理論や量子力学から最新の物理学が追っている問題を物理をあまり知らない人向けに紹介している本です。

筆者のカルロ・ロヴェッリさんはイタリア生まれの物理学者で日本ではあまり知られていない「ループ量子重力理論」を研究していて、さらに、複雑な理論をわかりやすく解説するセンスに定評があるそうです。

本書はイタリアで刊行され、メルク・セローノ文学賞、ガリレオ文学賞という2つの文学賞を受賞しているそうです。

物理の本なのに文学賞を受賞しているんですね。

たしかに文章の書き方が哲学や文学について書かれているような感じで、特に印象的だったのはアインシュタインの相対性理論の数式を紹介するまでの流れで、まるで物語のように盛り上がりながらきれいにまとめられています。

物理学が目指しているのは統一理論の確立

物理というといろいろな理論がありますね。

万有引力の法則、ニュートン力学、ファラデーの法則、不確定性原理、相対性理論などなど

これらの理論は単独では成り立っているわけですが、その裏にある全てを一貫して説明できるような理論というはまだわかったいないそうです 。

我々が生きている世界を作り上げたルールを追い求めるのが現在の物理学の目指すところだそうです。

本書はこれまで発見されてきた重要な物理理論を一つ一つ紹介しながらそれを統一するであろう「ループ量子重力理論」を紹介し、さらに現在研究している分野の紹介をするという流れになっています。

統一理論として日本で有名なのが「超ひも理論」だそうで、実はその対抗馬として「ループ量子重力理論」というものがあるそうです。

前半部分は高校や大学でふつうに学ぶ分野なので何となく理解できるのですが、後半に進むにつれて、特に量理論の部分に入っていくと全然理解できませんw

アインシュタインの相対性理論というのもよくわかっていなかったのですが、大まかな内容はわかったようでありながらまったくピンときませんw

もはや人間には知覚できないことをとりあげているからだと思いますが、理解できないというか、ほんとピンとこないという感じです。

それでも最終章の「情報」について書かれた章はこれまで触れたことのない「情報」の概念について書かれており、内容は理解できないながらも、こんなことを考えている人がいるのか、この理論がもっと成熟して行ったらどういう風になるのかなどとても知的好奇心を刺激されます。

知らない分野の情報を取り入れるということ

こちらの記事で紹介したように私は読書本数を一つの目標として生活しています。

ただ、冊数を目標としてしまうと割と簡単で読みやすい本を選んでしまう傾向になるんですよね。

慣れ親しんだ内容だと読むスピードも速くなります。

ただ、そうなると自分の知らない情報というのがなかなか入ってこなくなってしまうと思うんです。

読書は読むことが目的ではなく、読んで自分の世界を広げていくことだと思います。

そのため、難しかったり、慣れていない分野の本を読むことも非常に重要なのではないかと思うんです。

自分の知らない分野の知識を身につけることで既存の知識と結びついて新たな思考ができるようになる。

読みやすい本を読むということに関してはスマホも同じなのかなぁと思います。

スマホを使っていると自分が好きなアプリやサイトを繰り返し見ると思いますが、そうすると現状の自分の世界の中で過ごしているだけになってしまって、知識が広がっていかないのではないでしょうか。

自分の生きている世界を広げる意味でも今回ご紹介したような難しめの本を読む事は非常に有効だと思います。

本書はとても抽象度の高い内容なので理解するのは難しいと思いますが、理解するためではなく、こういう世界があるということを知るために読むというのもいいと思いました。

合わせてどうぞ

わたしはiPadで読書することが多いのですが、いろいろな電子書籍アプリがありますよね。

その中で、どのアプリがいいのかレビューしてみました。

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