【書評】FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略

書評仕事効率化,書評,自己変革,読書

いまの自分の状態に満足している人はいないと思います。

「もっとこうなったらいいなぁ」と思うことが少なからずあるのではないでしょうか。

でもそのための行動をなかなか取れない。

新しいことを始めようと思ったけど、長続きしない。

そういうことって多いですよね。

自分の行動を変えるためにはなにをすればいいのか。私はずっとそれを考えてきましたし、今でも模索中です。

同じように考えている方がいらっしゃたら、「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」という本は良いヒントになるのではないでしょうか。

今の状況をよくないと思っているけど

私は今は会社員ですが、会社に雇われていると時間や場所を制限されますよね。

出勤時間は縛られるし、住む場所も制限されます。休みの日も決まっていますね。

会社員であることのメリットもたくさんありますが、時間も場所も縛られないフリーランスな生き方もできるけど、会えて会社員という選択をしているという姿が私の理想です。

それがブログを書いている一つの理由でもあるのですが、選択肢がたくさんある状態になるにはまだまだやるべきことがたくさんあると思っています。

ですが、そのための行動をなかなか取れないんですよね。

ブログの更新などもその一つだと思いますが、その他にももっと勉強するべきこともたくさんあると思います。

仕事をこなす以外のこともできるようにいろんなことをこれまでもやってきていて、それなりに自分の行動を変えられてきているなぁとは思っているのですが、まだまだ改善したいと思っています。

意志力に頼ってはだめ

そういった中で「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」という本を読みました。

タイトルにある通りでどのように自分を変えていくのかという内容の本なのですが、一言でその内容を言うと「自分の置かれている環境を変えてしまう」ということです。

自分の置かれている環境を「強化された環境」にすることで自分の行動を変えることができるという考えです。

「変わらなきゃー」という意志に頼るのではなく、自分がそういう風に行動してしまうような環境を作って、意志力とは関係なく、自分の行動を変えていく。

自分が理想とする行動を思わず取ってしまう環境は「強化された環境」で、それをどのように作っていくのか、という内容の本でした。

リカバリー

では、その「強化された環境」とはどのようなものでしょうか。

それは「リカバリー」と「強力なストレス」から成ると言います。

リカバリー」とはその名の通りで疲れた自分を癒す、そういった時間を作るということで、そのためには日常と自分を切り離すことが大切ということでした。

そのための手法として本書に書かれていたのは「ジャーナル」という方法で、日常で思っていることを書き出す時間を作るという方法です。

バレットジャーナルなどと近いのかなぁと思いましたが、頭の中でもやもやしていることを全て書き出してしまうという方法です。

頭の中でいろんなことを考えているとストレスですし、書き出すことで考えることを手放すことができるのでこれは私も効果を実感しています。

また、人間はなにか目につくとそれに連想されることが脳に勝手に浮かんできてしまいます。

そのため、理想ではない行動に結びついてしまうものを全て捨ててしまうということ。

たとえば、ダイエットしているときにポテチなどが目に入ってしまったら、食べてはいけないと思いながら食べたくなってしまいますよね。食べたくなってしまったら意志の力を働かせて、その食べたいという気持ちに勝たなければいけません。結局負けてしまうことが多いと思いますが、この葛藤もけっこうストレスですよね。

その気持ちに勝つことはかなり大変だと思うので、そもそもポテチが目につかなければいいわけです。

同じようにやりたくないけど思わずやってしまう行動があったらその行動につながるものを目に見えないところに持っていく、捨ててしまうことで自分を無駄な葛藤から遠ざけてしまうこともリカバリーの環境を作ることにつながるとのことです。

強力なストレス

では反対に「強力なストレス」とはなんでしょうか。

これは自分に理想の行動を行わせるエンジンになるようなものだと理解しました。

たとえば、お金をかけてしまうということ。

私の場合は、ギターをもっと上手くなりたいなぁと考えているのですが、なかなか練習をする時間を取ることができません。

なので、個人レッスンに申し込んで週に1回受けているのですが、とうぜんお金がかかります。

お金をかけることで「これだけお金をかけているんだから」という心理が働いて、目的の行動を起こさせるわけです。

また、他にも強力なストレスをかける方法が書かれていて、それは「公言する」ということです。

たとえば、「○kgダイエットする!」と身の回りの人に宣言する、といったことです。

お金をかけずとも宣言しておくことでやらないとという意識になります。

友達や同僚など普段から接する人に宣言していると「ダイエットの調子どう?」と聞かれることもあると思うので、聞かれたときにちゃんと答えられるようにやらないと!というモチベーションにつながるわけです。

戦略的に自分を変える

リカバリーも強力なストレスもどちらも交互にバランス良く取ることが必要だと思います。

仕事で新しいことを始めることが難しい!という人は意識してリカバリーの時間を取った方が良いと思いますし、仕事はそれなりで割と時間があると言う人は強力なストレスを与える環境を作った方が良いのでしょう。

私の場合、今は日本におり、仕事も以前ほど激務ではなくなったのでもう少しストレスが必要な気がします。

中国に赴任していた時は毎日、働き詰めでやることがどんどん溜まっていく環境でしたから上手くリカバリーの時間を作って、自分の方向性を見直す時間を意図的に作っておくべきだったのだと思います。

いずれにしても自分の行動を改めたいと思ったら、ただ、自分の意志だけで進めることは難しいと思いました。

戦略をもって自分を客観視して、理想通りの動きをさせるためにはどういう仕掛けが必要なのか、戦略的に考えるべきでしょう。

そういう意味ではこの本に書かれている方法論はとても役に立つと思いました。

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