【書評】3行しか書けない人のための文章教室

書評文章作成,書評,読書

ブログをこのように書いていますが、文章を書くって難しいですよね。

まず、自分で「これでOK」という納得感がある文章を作るのが難しい。

さらに読み手に共感してもらうような文章を書くのはもっと難しい。

そういうこともあって文章に関する本を日頃から読んでいるんですが、今回ご紹介する本を読んだら「さっそく実践してみたい!」「自分の文章がもっと良くなるかも!」という気持ちを持つことができました!

いかに効率よく質の良い文章を速く書くか。

以前の記事の中でこのブログをより良いものにするために記事の更新を一つの指標にしたと書きました。

そういうこともあってブログの記事をいかに速く、自分が納得できる文章を書けるかが、最近の大きな課題でした。

そんな中、iBooksストアをチラチラっとみていた時にふと今回の「3行しか書けない人のための文章教室」という本のタイトルを発見したのでとりあえず購入してみました。

これまで文章を書いてきて、文章に納得感を得るためには書きたいと思っているネタをどのようにつなげて一つの文章にしていくのかというところが大事なんじゃないかなと思っています。

これまで読んできて文章作成の本はネタを作ったりする上では役に立ったのですが、文章を作っていくということについて書かれているものが少なかったので、今回も正直申し上げてあまり期待はしていなかったのですが、読んでみると自分が書こうとしているネタを文章にしていく流れが書いてあり、いい意味で期待を裏切られました。

WHYで広げる

では本書ではどのようにネタを文章に広げていくと書かれているのでしょうか。

簡単にまとめると「5W1H、特にWHYという目線で文章を補っていく」という方法です。

本書の中では以下のような例文が出てきます。

公園を散歩した。そこで飼い主と散歩している茶色い子犬を見かけた。小さくてとても可愛かった

3行しか書けない人のための文章教室(朝日新聞出版)

この文章は非常に簡単に書かれていますが、

  1. いつ、どこの公園を散歩したのか
  2. どうして散歩に出かけたのか
  3. 飼い主はどんな雰囲気だったのか
  4. どんな犬種だったのか
  5. 小さいとはどれくらいなのか
  6. 可愛かったとは何をみて何を思ってそういう表現になったのか

というように読み手が疑問に思いそうなことを補っていきます。

本書の中では段階的にこれらが追加されていき、一つの文章になっていくのですが、その中の一部を引用しますと、

飼い主の足元をついて歩く姿は、蹴鞠が弾んでいるようだ。時折あらぬ方へ走り出すので、そのたびに飼い主がリードを引っ張る。子犬が私に気づいて、嬉しそうに左右に尻尾を振りながら近寄ってくる。頭をなでると私の顔をペロペロなめ、寝転んでお腹を出す。

3行しか書けない人のための文章教室(朝日新聞出版)

「小さくてとても可愛かった」という文章を書きなおした文章なのですが、この子犬の様子が想像できてとても可愛いなぁと思ってしまいました。

”可愛い”という言葉を使っていないのに、です。

こういう文章を書きたいと思っていたので、この文章を読んだときは”目指していた文章を書けるようになるかもしれない!”と少し感動しました。

良い文章とは

本書の中では良い文章とは”状況、行動、変化を書き表したもの”と書かれています。そうすることで読み手に共感してもらえるからです。

WHYで文章を広げて、読み手に”なぜそうなった?”と思わせない文章を書くことで状況を読み手に想像させ、共感してもらう。

本書は3章に分かれていて、それぞれの章で例文を一つ一つかきなおしていきます。

それぞれの方法を実際の例文を使って使用方法を説明しているのでとてもわかりやすく、自分でも簡単に使えそうな気にさせてくれますw

実際にやってみるとそんなに簡単ではないのですが、日頃から抱えていた疑問をすこし解決できた本でした。

iBooksはこちらから→3行しか書けない人のための文章教室

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わたしはiPadで読書することが多いのですが、いろいろな電子書籍アプリがありますよね。

その中で、どのアプリがいいのかレビューしてみました。

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