ヨルシカ「春泥棒」コード分析
音楽の勉強で曲のコードを耳コピし、コード進行など勉強したことを記事にしているこのシリーズ。
今回はヨルシカの「春泥棒」を耳コピしました。
とても爽やかな、まさに春っぽいこの曲はどの部分からこの春っぽさが出ているのかを知りたくて耳コピしてみようと思いました。
耳コピしてみて1番驚いたのは、Aメロとサビのコード進行がほとんど同じということです。
コード進行はほとんど同じなのに全然雰囲気が違う。当たり前なんでしょうが、こういうアレンジをできるようになりたいなぁと思いました。
楽曲
キー
F
ダイアトニックコード
F Gm Am B♭ C Dm Em7♭5
イントロ
B♭add9 C | Dm F/A
瑛人さんの香水を思わせるようなギターのアルペジオによるイントロ。
とても爽やかな響きです。
Ⅳ→Ⅴ→Ⅵの進行となっており、この進行自体は他にもよく聞く進行ですが、冒頭のコードがadd9という9thの音を加えたコードになっています。
9thは2度の音の1オクターブ上の音です。
B♭の場合はCですね。同じオクターブのCを鳴らすと不気味な感じですが、1オクターブ高くなるととても綺麗な響きです。
この音がこの曲の爽やかな雰囲気の要になっているようです。
Aメロ
B♭add9 C | Dm F/A
B♭add9 C | Dm
Aメロもイントロと同じ流れを組んだコード進行で、これもⅣ→Ⅴ→Ⅵの進行です。
個人的にF/Aの分数コードが聞き取れませんでしたが、次に続きB♭add9に半音で繋がりスムーズな進行になるのでこのようにしているのでしょう。
Bメロ
Gm F/A | B♭add9
Gm F/A | B♭add9
B♭add9 C | F
ここはⅡ→Ⅲ→Ⅳの進行となっているようです。
サビに行く前はⅡ→Ⅴ→ⅠのドミナントモーションのⅡをⅣに置き換えた形で終止しています。
サビ前はこのようなドミナントモーションになっている曲がほとんどですよね。
コードではないですがこの部分の歌詞もすごいなと思いました。
「木陰に座る 何か頬をつく 見上げれば頭上に咲いて散る」
満開の桜の木の下に座っていて、見上げると同時に空が広がっていく、曲の展開と合わせて視界がパッと開いていくような状況が思い浮かびます。
このように情景を想像させる歌詞と曲。すごいです。
サビ
B♭add9 C | F/A C Dm
B♭add9 C | Dm
B♭add9 C | F/A C Dm
Gm C | F
基本的にはⅣ→Ⅴ→Ⅵのイントロ、Aメロと同じコード進行です。
コード進行がほとんど同じなのに曲の盛り上がりというか、流れができるって素人ながらすごいなと思います。
いろんなコード進行を組み合わせていくことが名曲を作ることではないんだなととても勉強になりました。
ちなみにこの曲は全体的に和風というかちょっと特徴的なメロディだと感じると思いますが、これはペンタトニックスケールを使っているためです。
ペンタトニックスケールはそれだけで弾いているとなんだかつまらない感じになってしまうのですが、鳴らすコードによって本当に雰囲気が変わります。
音の数が増えればいいわけではないということはメロディからも感じられます。
以前耳コピしたGReeeeNの「BE FREE」という曲もペンタトニックスケールを使って、コード進行も全編にわたって同じような進行でした。
まとめ
この曲の明るく綺麗な、そして少し和風な雰囲気はadd9thというコードとペンタトニックスケールを活用しているためだとわかりました。
しっかりとインプットして覚えておきたいと思います。
まだまだ勉強中です。
と、ここまで私の調べた結果をまとめてきましたが、不十分だったり、合っていない部分もあるかもしれません。
その場合はコメント欄で教えていただけるとありがたいです。
私と同じようにコード分析の勉強を始めたばかりという方がいらっしゃいましたら同様にコメント欄で一緒に分析していただけると励みになります。
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