ゆず「友達の唄」コード分析
耳コピをしながらコード分析を音楽理論を勉強していこうというこのシリーズ。
今回はゆずの「友達の唄」を取り上げます。
実は私が中学生のときに初めてギターでコピーした曲がこの曲でイントロを曲に合わせて弾けた時はとても嬉しく、心躍ったことを今でも覚えています。
そんな「友達の唄」ですが、単純に聞こえて、実は結構複雑なことをしているということが今わかりましたw
楽曲
キー
G
ダイアトニックコード
GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 F#m7♭5
イントロ
G | G | Em | Em | C | C | D | D |
この曲は終始ベースがよく聞こえるのでベースの音を拾っていれば曲に合うコードがわかりますね。
イントロとサビは同じコード進行ですが、単純にⅠ→Ⅵ→Ⅳ→Ⅴのよく使われる進行になっています。ベン・E・キングの「スタンドバイミー」が思い出される人もいるかと思いますが、そこでも使われている進行ですね。
Aメロ
G | G | Bm | Bm | C | G | Am | D |
G | G | Bm | Bm | C | D | G | G |
Aメロも特にテクニック的なことは多くないような感じですが、7小節目8小節目9小節目とⅡ→Ⅴ→Ⅰのドミナントモーションが使われています。
こういうメロディの節目にはほとんどドミナントモーションが使われますね。
Aメロの最後はⅡ→Ⅴ→ⅠのサブドミナントであるⅡを同じ機能を持ったⅣに置き換えた形になっています 。
Bメロ
B7 | B7 | Em | E7 | Am7 | A7 | D Em/D | D |
このBメロではかなりテクニックが使われています。
まずBメロの冒頭ですが、ベースを聴くとBを弾いています。ベースがBであればダイアトニックコードはBmですが、ここでBmを弾くとちょっと雰囲気が合っていないように感じます。
これは知識がないとわからないような気がするんですが、ここではB7を弾いているみたいなんですね。
次のコードがEmに行っているのですが、EmのセカンダリードミナントであるB7を弾いていると考えられます。
さらにさらに、4小節目。ここもベースを聴くと3小節目と同じEを弾いているように聞こえますが、4小節目はEmだとちょっと合わないというか3小節目から雰囲気が変わっているように感じます。なので実はこの4小節目もダイアトニックコードのEmではなく、E7を弾いています。
マイナーコードがメジャーコードになると3度の音が半音上がるわけですが、この半音の上昇が曲全体の雰囲気をガラッと変えて、一歩前に進むような感覚を与えているんですね。
そしてさらに6小節目。ここもベースを聞いていると5小節目と同じAの音を弾いていますのでダイアトニックコードであるAmかなぁと思いますが、実はここもA7になっています。
ノンダイアトニックコードであるA7がなぜ使えるかというと7小節目Dのセカンダリードミナントだからです。
Bメロの最後に使用されているDはこの曲のキーのⅤのコードで、サビの1小節目のコードはGなのでBメロとサビのつなぎもドミナントモーションになっています。
つまり、Bメロはサビ初めのGに向かってドミナントモーションし続ける構図になっているというわけです。
ドミナントモーションの4度の移動は強進行と呼ばれ、結びつきが強いコードだと言われています。その強進行に引っ張られてサビに向かっていくわけですから強烈な盛り上がりを演出していると言えるのではないでしょうか。
また、ダイアトニックコードもうまく絡めることで曲の雰囲気も暗い明るいを行き来して暗いところから前向きに頑張っていこう!という雰囲気が出ているのだと思います。
メロディがあって、そこにコードをつけていったのか、サビがあって、そこに持っていくためにどういう進行にすればいいのかを考えたのか、順番がよくわからないですが、こんなテクニックがふんだんに使われている曲だったとは、正直思っていませんでした。
サビ
G | G | Em | Em | C | C | D | D |
Bメロで強烈な方向性を示されてサビにつながってきて、このシンプルなコード進行。
どのような流れでここまでくるのか、その過程がとても大切なんだなととても勉強になった一曲でした。
まだまだ勉強中です。
と、ここまで私の調べた結果をまとめてきましたが、不十分だったり、合っていない部分もあるかもしれません。
その場合はコメント欄で教えていただけるとありがたいです。
私と同じようにコード分析の勉強を始めたばかりという方がいらっしゃいましたら同様にコメント欄で一緒に分析していただけると励みになります。
また、今後もコード分析などの音楽ネタの記事も書いていきたいのでSNSなどで私のアカウントをフォローしていただけると嬉しいです。
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