ヘアライン加工、マット加工をDIYする方法

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アクセサリーを作っていると表面の仕上げも色々とやってみたくなりますよね。

形だけじゃなくて表面の仕上げも含めてデザインだと思います。

私は簡単な形でも色を工夫することで唯一無二のアクセサリーにできるんじゃないかと思っています。

特にマット仕上げは心惹かれるものがあり、私も色々と研究しながらやっています。

今回は同じようにマット仕上げを自分でやってみたいなぁと考えている方の参考になればと思い、私が実践している方法をまとめました。

マット加工(ヘアライン加工)とは

マット加工とはその名の通りで対象物をマットにする加工です。

マットとは艶消し加工にすることで、アクセサリーではピカピカ光ったもの(鏡面光沢)が多いですが、それの逆であえてピカピカ光らせないことで落ち着きのある、独特の風合いを出した仕上げです。

金属本来の色がよりわかりやすくなるという印象を私は持っています。

鏡面光沢だけではなく、艶消し加工もできる表現の幅がグッと広がると思います。

やり方

それではそれを自分でやりたい場合はどうすれば良いでしょうか。

それは表面を荒らせばいいのです。(逆に表面が平滑ならピカピカ光ります。)

表面を荒らす方法はいくつかあり、サンドブラストや研磨するという方法があります。艶消し成分が入った樹脂を塗布するという方法もあります。

ですが、今回は最も簡単な研磨材を利用して艶消し加工する方法をご紹介します。

①まずは鏡面する

まずは鏡面にします。

ある程度研磨力のあるバフ研磨などを使うのであればここまでする必要はないかもしれませんが、鏡面光沢にした上でマット加工をした方が均一に荒れた面が作れるので結果的に綺麗に仕上がります。

材質はチタンになりますが、鏡面光沢についてはこちらの記事でまとめていますので合わせてご覧ください。

②研磨材を使う

鏡面光沢を出すことができたらいよいよ表面を荒らしてマットにしていきます。

表面を荒らす場合は単純にヤスリを使えばいいです。

ヤスリを使う場合、どのような番手(粗さ)にするかがポイントになるわけですが、今回は以下の2種類の道具をご紹介します。

リューター先端工具

一つ目はリューターにつけて使う艶消し仕上げ用の先端工具です。

先端工具のように高速回転する道具を使った場合、髪の毛のような細い模様ができるのでヘアライン加工とも呼ばれたりします。

サテン仕上げとも呼ばれたりしていますね。

個人的にはこれが1番綺麗に仕上げることができると感じているので、おすすめです。

ただ、一つ難点があり、大きさが大きいので細かいところを加工しにくいというところです。

シンプルな形のアクセサリーであればこれを使うのが良いと思います。

不織布磨きシート

次は不織布磨きシートと呼ばれるものです。

先ほど紹介したヘアライン用の先端工具をシート状にしたようなものです。

紙やすりと同じようにマット仕上げにしたい部分を擦って使います。

不織布磨きシートでサテン仕上げ
磨く面が大きい場合はこのように擦るのが簡単です。

私は以下の3種類のシートを使用しています。

細かい部分をマット仕上げにするときはこの不織布磨きシートを小さく切って擦るのが良いと思います。

ちなみに番手の数字が大きいほど粗くありません。

320番の緑のシートですと少し細かすぎてあまりヘアラインの線が目立ちません。

一つだけメーカーが違うミガキロンZという製品はヘアラインがしっかりと出て良いですが、研磨剤が入っていて細かい粒子が散らかってしまうので使い勝手はあまりよくありません。

150番の茶色のシートが1番手っ取り早く表面を荒らすことができ、ヘアラインもしっかり出ます。

ですので私は基本的に150番のシートを使っていますが、金属表面に簡単に傷がついてしまうので擦る方向を少し間違えるとただの傷のようになってしまいます。本当はもう少し番手が大きいものがあったらいいなぁと思っているのですが、まだ探しているところです。

ちなみにこの不織布のヤスリはかなり細かい番手まで出ていて、光沢を出す仕上げもできたりします。

不織布だと一度に多くの面を研磨できるので紙やすりなんかよりも手早く処理できるのが良いと思います。

インターネットでは20枚などのセットでしか購入できないようですが、ホームセンターに行けば大体置いてあります。1番細かくて#3000のようですね。

シルバー、真鍮、アルミ、ステンレス、チタン どれにでもつかえます。

ここでご紹介した方法はどんな金属でも適用できます。

私はチタンによく使用していますが、ちゃんとマットになってくれます。

また、他にサンドブラストという方法は細かい粒で表面を荒らしていくのでヘアラインとは違った風合いになります。

専門の道具がないとできないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、砂を一握りして上からさらさらっとかけてあげればサンドブラスト加工ができます。

ただ、綺麗な粒の揃った細かい砂でないと綺麗に仕上がらなく、その砂を調達し、保管するのが大変なので私はまだ手を出していません。

不織布磨きシートのそれぞれの粗さで加工した表面の写真をまとめたので最後に載せておきます。iPhoneのカメラしかなかったのでちょっとわかりにくいと思いますが、前述のような特徴がありますし、安いのでぜひそれぞれを試していただければと思います。

不織布磨きシート 荒さによる効果の違い
不織布磨きシート 荒さによる効果の違い。金属の材質はチタン

ちなみに宣伝ですが、リューター先端工具を使用して作った指輪はこちらで、個人的にはすごく綺麗にできたので満足いっています。

また、不織布磨きシートを使用して作成したのがこちらのシルバーリングです。シルバーはヘアラインなどのマット調の仕上げにすると綺麗な白色になっていいんですよね。

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