【Shapr3Dの使い方】ギター「ストラトキャスター」のネックレスを作る

アクセサリーデザイン3D CAD,3Dモデル,Shapr3D,アクセサリー,ギター

ギターを象ったネックレスはレスポールのものを作製しているのですが、バリエーションを増やすためにストラトキャスターを作製しました。

実際にあるものをネックレスなどのアクセサリーの落とし込む際は対象となるものの形をしっかりと分析することが大切だと思います。

また、写真を撮影したり、画像を参考にすることでもうまく再現できると思います。

アクセサリーにする場合はサイズを小さくすると思うので100%コピーして造形できるものでもありません。どこを削るのか、そういうところにもセンスが必要な気がします。

今回は実際にShapr3Dで3Dモデルを作製した過程を見ていただいて、どの様にShapr3Dの機能を使えばいいのか、参考にしていただけたらと思います。

YouTubeに制作過程を上げています。

文章だけではわかりにくいと思いますので動画にしました。

この記事では注意した方がいいかなぁと思う点をご紹介したいと思います。

写真をトレースする

作りたいものがある場合は写真をトレースするのが1番速い方法だと思います。

自分で持っているものを作りたい場合は写真を撮影して、Shapr3Dにインポートするのが良いでしょう。

その場合、できるだけ真横、真上から写真を撮影する様にしましょう。

大きなものの場合、真上から撮影したつもりでもエッジの方はちょっと角度がついてしまう場合がありますが、カメラの仕組み上、それは避けられませんので細部は自分の想像力で作ることになります。

今回はこちらの写真を使用させて戴きました。

インポートすると上下の向きが思わぬ方向になってしまいますが、好みに合わせて角度を調整しましょう。

Shapr3Dの使い方 写真をトレースする
写真はピンタレストで探すのが便利だと思います。

写真をトレースする際はその大きさにも注意しましょう。

インポートしたままの大きさでトレースしていったらびっくりするくらい大きいということもあり得ますので、大きさを調整して、実際に直線を引いてその寸法を確認しましょう。

私は前回作成したレスポールの3Dモデルがあったのでそれをインポートして大きさの参考にしました。

Shapr3Dの使い方 写真をトレース 大きさの調整を忘れずに
大きさの調整を忘れずに!

トレースする際は全てを同じ様にトレースしてしまうと全体的に無理な寸法になったり、造形不可能な寸法のなってしまったりします。

ギターの場合、ネックの部分を現物と同じ比率で作るとどうしても細くなりすぎます。また、かなり長くなってしまう印象を受けました。

また、同じ理屈でフレットを全て再現できませんし、弦も同じ様には再現できません。どこを削って、形にするのか、それはセンスが問われる部分だと思います。

面を移動させたり、角度を変えたりして変形することができる。

Shapr3Dの使い方 面を変形できる
面を選択して「変形」→「移動/回転」でその面を変形させることができます。

ストラトキャスターのボディの裏側は体との密着を良くするためにコンターという加工がされています。

今回はこの部分を楕円で切り取ることで再現しようとしましたが、ちょっと形や位置がイメージと合わなかったので変形させています。

この様に加工した後でも面を移動させたり、角度を変えたりできます。

こういう加工ができると知ったときは目から鱗でした。

できると知ってしまえば操作は簡単だと思いますので、ぜひ使ってみてください。

ユニオンしてからフィレットするのか、ユニオンする前にフィレットするのか

Shapr3Dの使い方 フィレットについて
スプラインで作った曲線はフィレットできないことが多い

今回の様にスプラインを利用して作成したものは形状が複雑なためかフィレットや面取りができない場合が多いです。

ちなみにフィレットというのはエッジを丸くする加工のことで、面取りはエッジを直線的に角を取ることを言います。

Shapr3Dではエッジを選択し、出現する矢印を本体の方向に動かすと面取り、遠ざけるとフィレットすることができます。

複数の立体をユニオン(一体化)した後はさらにフィレットができなくなるので、フィレットしたい面がある場合はユニオンする前にやって置いた方がいいです。

複数のパーツを組み合わせて1つの立体を作る際はどの様な順番でフィレットさせるのかも注意が必要ですね。

スプラインではなく、円や直線を組み合わせて目的の形をスケッチしたらまだフィレットしやすいのかもしれませんのでそういう方法で対応するのも良いと思います。

フィレットできなくても面取りはできるかも

Shapr3Dの使い方 フィレットできないなら面取りしてから
フィレットできなくても面取りならできるかも

ネックとボディの接合部ですが、本当はフィレットさせたかったのですが、うまくできませんでした。

そういう場合は面取りにするとできることがあります。

また、面取りすることでできる新しいエッジをフィレットするなんてこともできるかもしれません。

今回は面取りした後にさらにフィレットして作りたい形に仕上げました。

フィレット、面取りがしやすい形状を考えながら設計するべきなのかもしれませんが、フィレットできない場合はこの様な方法も良いかもしれません。

ちなみに本当のストラトを設計している動画

ちなみにShapr3Dの公式アカウントでは実際にギターを設計する動画を上げていらっしゃいます。

こちらも参考になるかと思います。

Shapr3Dで設計したアクセサリーのギャラリー

いかがでしたでしょうか。

今回作製したストラトキャスターはDMM.makeに発注しました。できたらこの記事でご紹介したいと思います。

前回作製したレスポールはこの様な仕上がりになっております。

ネックレス「ギター レスポール」

このほかにShapr3Dを使って作製したアクセサリーをこちらのサイトで掲載、販売しています。

ぜひ合わせてご覧ください。

OUTOFANTENNA’S GALLERYさんの作品一覧 yoshihiko_tの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema Out of Antenna Lab

フライングVも作っています。

今回はストラトキャスターを作りましたが、フライングVもShapr3Dで作りました。

おそらくもっと効率よく作製する方法があると思います。

こうやったらもっと簡単だよ!というやり方があればぜひコメント欄で教えてください!

ぜひブログをフォローしてください。