【書評】戦略の創造学

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私は最近、アクセサリーデザイン、作製を始め、インターネットで販売も始めました。

まだまだ作品も少ないですし、売上もありません。

売り上げを上げていくためにどうすればいいのか、日々試行錯誤してしているわけですが、やはりビジネス的な考え方で起業しているつもりで取り組むのが成功への道だと思いますし、自分のためにもなるかなぁと思っています。

ただ、そう思っていてもどのように進めていくのがいいのかわからないことが多いです。

これまでもいろいろなビジネス書を読んできましたが、最近うまくいっている企業を分析した書籍を読むと共通した考え方があるように思います。

その共通している事というのはミッションがはっきりとしていて、インターネットをフル活用していて、小さくどんどん試しながら軌道修正していく、という事です。

今回ご紹介したい「戦略の創造学」は複数の本で書かれているうまくいっている企業の共通した考え方をうまくまとめた本だなぁと思いますし、すごくうまくまとまっているので私のように個人で副業に取り組んでいる方にもおすすめしたい本です。

ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する。

本書はピーター・F・ドラッカー経営大学員教授で同行の学長を務めたことがある山脇秀樹さんの著書です。

ある日学生から受けた質問に大きな衝撃を受け、デザイン思考を学び、良いアイデアをビジネスモデルに落とし込んで、市場で成果を上げる戦略を構築する方法を学ぶためのプログラムを設置されたそうです。

講義で、イノベーションは大事だからイノベーションを起こしなさいとあなたはいつもいうけれど、じゃあ実際、いったいどうすれば良いのですか、という本質とこちらの痛いところをついた質問です。

山脇秀樹「戦略の創造学」(東洋経済新報社)

本書はその過程でわかってきたことを紹介しており、デザイン思考そのものを紹介したり、解説することを目的としておらず、デザイン思考の概念とエッセンスを利用して、新しい企業モデルを構築する方法論を解説することを目的とした本とのことです。

その流れを簡単にまとめると本の表紙にも書かれている「ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する」ということになり、3つの工程に分かれています。

それぞれの工程で本が何冊も書けそうな内容ですが、その各々が難しい概念の間をつなげることが重要でそれはどのようにやればいいのか、ということが書かれた本だというのが私に理解です。

大事なのは世界観。例:トラベラーズノート

いろいろな要素が詰め込まれた内容なので簡単に理解できる内容ではありませんでしたが、その中で私が特に注目したのは「共感を呼ぶ新しい世界観」という考え方です。

私はトラベラーズノートが好きで愛用しています。

SNSでもトラベラーズノートの写真を共有している方が多くおり、1つのコミュニティになっていると感じます。日本のみならず海外の方も愛用している方が多いらしく、海外でも販売されています。

トラベラーズノートとは一言でいうと手帳なのですが、その魅力はこちらの記事にまとめているのでよろしければご覧ください。

いろいろな魅力もありながら、「旅に持って行きたくなるノート」というコンセプトをもとにホームページや製品開発をなどを行っており、店舗も成田空港や東京駅など旅につながりが深い場所に展開されているなど、その世界観がはっきりと打ち出されているように感じます。

1つの手帳を何年も使うことがありませんでしたが、トラベラーズノートを買ってからはずっとトラベラーズノートを使っています。

この本を読んで、トラベラーズノートを使い続けている理由はその製品の機能性のみならず、その世界観がとてもかっこいい!私も旅の時にこのノートを持って行きたい!と感じられる、その姿に共感しているからなのかなぁと思いました。

共感できる世界観があれば欲しくなる

このような気づきがあったので「共感できる世界観」というものがビジネスを成功させるためには非常に重要なんだなぁと思ったわけですが、最近のビジネス書では同じようなテーマが書かれている本が多いように思います。

その中で紹介されている企業も似たような企業多いです。

こちらの本でも紹介されていたEVERLANEという新しいアパレル企業もまさしく世界観が受け入れられている企業と言えると思います。

その世界観に共感したら、その世界が欲しくなるわけですから値段なんて関係なくなります。

高いものは良いものと感じてしまうことも多いです。しかし、トラベラーズノートは全然高くないですし、超安いかというとそういうわけではない。

レザーを使った手帳も他にたくさんありますが、それでもトラベラーズノートを使ってしまう。それはやはりその世界観が好きなわけで、ファンになっているということだと思います。

ハンドメイド作品はプラットフォームが大きくなってきているということもあり、出品数が非常に多いです。値段もいろいろありますが、基本的には安いものが多いです。

出品されているデザインも似ているものが多くあり、ニッチな分野ではあると思いますが、まさにレッドオーシャンな市場なのだろうなと私は思っています。

こういう状況では値段を下げたところで売れないですし、売れるデザインを真似て作ることも継続的な売り上げにはつながっていないのではないでしょうか。

ハンドメイド作品を求めている人は自分だけの一点ものが欲しいと考えている方たちだと思いますし、作家さんが好きで購入している方も多いと思います。

まさに作家さんの世界観に共感して購入していると言えるような気がします。

盛り沢山だが体系的に良くまとまっていて読む価値あり。

そういう意味で自分なりの世界観を作ることが非常に大切なのだと思いました。

本書はその世界観をどの様に作っていくのか、ということにも言及されていますし、その世界観を作った後に具体的にどの様に戦略に落とし込んでいくのかということにも言及しています。

冒頭でも書いた様に本来個別で本を書ける様なテーマをいくつも1つの本にまとめているので本の内容を理解するまで時間がかかる様に思います。

しかし、副業で何か始めている方は一度読んで内容を理解されるのが良いのではないかと思いました。

私もまだまだ結果が出ていない段階なので本当にこれが大切なことなのか、証拠がありませんが、本業にも活かせる内容ではないかと思います。

内容盛り沢山ではありますが、前の章まではどういう話をしていたのか、ここまでをまとめるとどうか、など随所でまとめを書いてくれています。

最後にも本書の概念を図にまとめていたりと、わかりやすくする工夫がされているので読み返しやすい作りになっていると感じました。

私の様に副業を始められたという方はもちろん企画系の仕事をしている方や営業の方にもおすすめできる内容ではないかと思います。

ちなみに、僭越ながら私のハンドメイド作品はこちらで販売しております。

日常に彩りを与える作品を作りたいなぁと思っています。まだ世界観をうまく表現できていないとは思いますが、ぜひ一度ご覧ください。

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