なぜ海外に留学するとバイリンガルになりやすいのか

2019年11月17日

日本人は英語を中学生から勉強しています。

それでも英語を話せるという人はほとんどいないですよね。

しかし、帰国子女や海外留学した人は外国語を話せる人が多いです。

私も中国で仕事をしていましたが、中国語を話せるようになりました。

それでは、なぜ勉強しているだけでは外国語を話せるようにはならないのでしょうか。

外国語をしゃべるのと敬語をしゃべるのは同じではないか

私が中国語を話している時の自分の反応を思い返すとそれは敬語を話す時の反応とよく似ているなぁと思います。

目の前に目上の人がいたときに、なにかを話そうと思ったら自然と敬語が出てくるのではないでしょうか。

それは敬語を話すべき「場」だと認識して口から出てくる言葉が勝手に脳が敬語に変換しているということ。

そう、外国語を話すときもこれに似ていると思うんです。

私の場合は目の前に中国語を話す人たちがいて、中国語を話す場だからなにかを言おうとしたら、その言いたいことを脳が勝手に言葉を中国語に変換して口から出しているのではないかと感じるんです。

何か言いたい、伝えたいという気持ち、感情があって、さらにその場(相手が誰か、文脈)に合わせた形で言葉が口から発話される。

もうちょっとまとめると、「言いたいこと」「場」がトリガーになって「言語」が引き出されるということです。

「場」と「言語」の結びつき

ではなぜ外国語を話したくても話せないのか。

それはその「言いたいこと」と「場」をトリガーにして引き出される「言語」がないからだと思うんです。

久しぶりにあった友人と再会するという「場」があったとして、そのときに“近況を知りたい”という「言いたいこと」があったとしてもそれを表現する「言語」がなかったら言葉が出てきません。

(日本語であれば当然その言語があると思いますが、これが英語となったらレパートリーがないので英語を喋れません。)

日本での英語教育は日本語を英語に翻訳するというのが主流です。

このような勉強法の場合、「日本語の文章、文字」をトリガーとして「英語」を脳から引き出しています。

会話の場合、「日本語の文章、文字」というものはありませんので脳から外国語を引き出すことができません。(脳内で日本語の文章を作ってから翻訳することもできますが、ちょっと時間がかかりますね。)

外国では「場」を強烈に実感できる

ではなぜ海外に留学していると外国語が身につきやすいのでしょうか。

それは「場」を強烈に感じることができるからだと思います。

海外にいれば当然、その国の言語で話す必要があります。

海外にいるといろいろなシチュエーションがあって、その「場」をリアルに感じています。

目に見えるもの、相手の顔、聞こえてくる音、温度、自分の感情などなど。

その「場」を強烈に感じている状態でその状況では「言いたいこと」をその国の言葉でどのように言うのか知ることができれば、脳の中で「言いたいこと」「場」「言語」が結びつき、だんだんと喋れるようになっていくのだと思います。

「言いたいこと」「場」「言語」。この3つを体験する機会が多いので海外留学すると外国語を身につけやすいのだと思います。

逆にこの考えを利用する

海外に行った方が言語を身につけやすい理由は以上となりますが、逆に、このように考えると語学を勉強するときもこの3つを意識すれば語学を習得しやすいのではないかと思います。

教科書を読んで言い回しを覚えるときはその言い回しを使うであろう「場」をリアルに想像しながら口に出しながら覚える。

私生活でこう言うことを「言いたい」んだけどどうやって言うんだろう?と感じたらそれをメモしておいて後でその言い回しを調べる。

そうすることで同じ状況が発生したときに自然と脳からその「言語」が引き出されて口に出すことができます。

最近ではAIが発達して外国語を身につける必要がなくなってきていると言われます。

しかし、実際のビジネスの現場ではまだまだ自分でその言語を話したほうがニュアンスがわかるし、スピードが速いので、効率がいいと思います。

機械翻訳がこの効率を上回るにはまだまだ時間がかかるでしょう。

中国で仕事しているときには中国語が話せなくても仕事ができる環境が作れました。

それでも仕事ができている同僚が多かったですが、中国語を喋れた方がもっと効率よく仕事ができたでしょう。

言語はツールでしかありませんが、非常に有効なツールです。

この記事の内容は私個人の仮説ですので間違っている部分があるかもしれませんが、私が中国語を勉強してきた方法論でもあります。

もし、外国語を必要とされている人がいれば、この考え方が何か良いヒントになればうれしいです。

中国語学習なら発音も大切です。

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