ゴールデンボンバー「また君に番号を聞けなかった」コード分析

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ゴールデンボンバーというとコミックバンドというかウケ狙いのおバカバンドのような印象をもちますが、曲はキャッチーで万人受けするような曲も結構多いんです。

今回選んだ「また君に番号を聞けなかった」という曲もまさにお笑いな感じ。

歌詞もわかりやすく聞くに聞けない思春期の心情みたいなストレートな歌詞がまた意外と共感を呼んでいそう。

キャッチーで明るい曲なのでどういうコードなのか知りたくなり耳コピしてみましたが、意外とコード進行も凝っているように感じました。

楽曲

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キー

F

ダイアトニックコード

F Gm Am B♭ C Dm Em7(♭5)

イントロ

F E/C Dm Am B♭

F C Dm Am B♭ C F C

F C Dm Am B♭ C F

GLAYのBELOVEDを彷彿とさせるイントロ。

2小節目は分数コードでベースが半音動くような動きになっているように思います。

基本的には動きが Ⅰ Ⅴ Ⅵ Ⅲ のコード進行でよくあるものです。

Aメロ

F C Dm F B♭ F Gm C

F C Dm F B♭ F Gm C F

8小節で一つのまとまりのようになっていますが、その終わりはドミナントモーションになっていますし、Aメロ終わりの2小節は綺麗なドミナントモーションになっています。

ここでメロディをくぎらせて次の展開に持っていきたかったのでしょうか。

ここで一回ストーリーが区切れてBメロにうまくつながっているように思います。

ちなみに私が耳コピした感じはこのようなコード進行でしたが、他のサイトに載っているコード進行は違うものでした。

メロディには合っていると思うので間違っているとは言えないと思うのですが改めてコードの難しさを感じました。

また、7小節目のGmですが、他のサイトはGとなっていました。キーFでのダイアトニックコードはGmですが、次のCのセカンダリードミナントと考えてGが使われているのかなぁと思いました。そうなるとG→C→Fとドミナントモーションが続き、Gの部分もメジャーコードになるので曲も明るい感じになります。この曲の雰囲気を作るためにこのような進行になっているかもしれません。

Bメロ

Dm Am B♭ F

Dm Am B♭ B♭m C C

Aメロから一転。下を向きながら落ち込んで歩いているところを想像してしまうような悲しげな雰囲気から立ち上がって次に向かって行くぞ!と盛り上がりを感じさせる展開になっています。

注目すべきはB♭mです。

この部分はダイアトニックコードであるB♭のままでもメロディにははまります。

ただ、B♭→B♭ではなくB♭→B♭mとすることでより悲しげな雰囲気が出るように感じます。

これはサブドミナントマイナーというコードでサブドミナントであるB♭の代わりにそのマイナーであるB♭mを代理として使うというテクニックです。

理論的に使える、ということだけではなく、どのような雰囲気になって、それを自分で使えるようになることが大切だと思うので、この響きを覚えておきたいと思います。

悲しげな雰囲気をよりかっこよく表現できる、とここでは覚えておこうと思います。

サビ

F C B♭ F Dm Am B♭ C

F C B♭ F Dm C F C

ここは特に特別なテクニックは使われていないと思います。

ダイアトニックコードを使ってコード進行を作り、それに合ったメロディになっているという感じ。

ノンダイアトニックコードを使っているところは特徴的な響きになるので覚えやすいですが、逆にこのようにダイアトニックコードを使った展開を見破れる用になるには本当に多くのコード進行に触れて雰囲気を覚えないといけないんだろうなぁと思います。

まだまだトレーニングが必要です。

まだまだ勉強中です。

と、ここまで私の調べた結果をまとめてきましたが、不十分だったり、合っていない部分もあるかもしれません。

その場合はコメント欄で教えていただけるとありがたいです。

私と同じようにコード分析の勉強を始めたばかりという方がいらっしゃいましたら同様にコメント欄で一緒に分析していただけると励みになります。

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